![]() ![]() ■作品名 : 簪 「源氏香」 ■作者名 : 籠瀬 麻里 ■素 材 : 銅 ■製 法 : 銀メッキ 七宝焼 土台の源氏香之図は、香道の組香で用いる符号を文様化したものです。 そこにそれぞれ『源氏物語』の第7帖「紅葉賀」、第24帖「胡蝶」、第32帖「梅ヶ枝」をイメージした、波に千鳥、胡蝶の羽根、梅の枝を七宝焼で製作しました。 「紅葉賀」の巻では、光源氏が帝の前で「青海波」という舞を舞い、その衣装の文様が、波に千鳥です。「胡蝶」の巻では、紫の上が童子に「胡蝶」の舞を舞わせ、舟遊びを催します。「梅ヶ枝」の巻では、弁の少将が紅梅のころに「梅枝」という催馬楽を謡います。 七宝焼は普通、銅や銀の素地の上に銀線や釉薬をのせ、焼成しますが、今回は出来るだけ小さく、透明感を持たせるために、素地を使わない「省胎七宝」の技法を用いています。 ちなみに自己満足ですが、千鳥のくちばしは、パクパク動かすことができます。 ![]() ■作品名 : 簪 「錦菊」 ■作者名 : 籠瀬 麻里 ■サイズ : たて 18 × よこ 6 × 高さ 9cm ■素 材 : 銅 金メッキ 作品名の「錦菊」は、大玉打上げ花火の一種の銘から付けました。夜空に咲く金色の大きな花火と、女性の黒髪に映える大輪の花を重ねてイメージしました。びらびらも、蕾でありつつ、花火が夜空に上がっていく様を重ねて見ていただけるとうれしいです。 大きくぽってりとした存在感を出したかったので、花弁は6枚重ねています。また蕾には、細かなカットが美しい、フランスのアンティークビーズを用いています。 ![]() ■作品名 : 簪 「菊水」 ■作者名 : 籠瀬 麻里 ■サイズ : たて 16,5 × よこ 4,5 × 高さ 7cm ■素 材 : 銅 銀メッキ 着物などに多く見られる菊水文様を、立体的に簪にしてみました。 0,3㎜の厚さの銅版で、それぞれ8、12、24枚の花弁をもつ菊を三種を作り、菊尽くしの趣も出そうと思いました。髪に挿したときに、どこから見られてもいいように、花弁に裏表両面から鏨で筋を入れています。その筋の入れ方も三種異なります。 水部分には、裏からしか見ることの出来ない透かしを入れ、びらびらは、きらきらと清水が流れる様をイメージして、虹色に光るアンティークビーズと5㎜角の銅版を用いています。
by kinkou-seinenkai
| 2007-02-14 18:27
| ★ 「和装小物 特別展」
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